液体に発生する泡はさまざまな場面で悪影響を及ぼします。貯蔵する液体に泡が発生すると量が増え収納している容器から溢れ出してしまい、溶けた鉄などを加工して出来上がる製品に泡が混入すると、出来上がった製品に強度が劣化した箇所や、動作そのものに不良が発生することもあります。このように悪影響を起こす原因となる泡を消す作用のある薬を消泡剤と呼び、製品を製造する段階で使用され製品の質の向上に貢献しています。消泡剤にはさまざまな種類がありそれぞれに合う用途で使われているもので、オイル型のものは100%シリコンオイルでできていて水や溶液の混入を嫌う油性の溶剤などに使われていて、溶液型はあらかじめ溶液になっていて使用時の作業性や分散性を向上させています。

エマルジョン型は最も広く使われている一般的なもので、食品添加剤や排水に発生する泡を消して処理するのに使用され、乳化型はシリコンで出来ていて不凍液や塗料などに使われているものです。使い方はほんのわずかな量を添加するだけで効果を発揮し、添加すると元の成分に影響を与えることはありません。泡を形成している皮膜の表面に作用して、これを割れやすくする効果があり、泡に触れると瞬時に消し去ります。消泡剤は工業だけでなく医療分野でも使われていて、胃や大腸の内視鏡検査やバリウムを飲んで胃の内部を観察する胃X線検査などに、泡が邪魔をして内部が観察しにくくなるのを防いでいて、多方面で有害な泡を消す作用で活躍している薬です。

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