消泡剤は液状のものに発生する気泡を抑えるために使用される薬品のひとつで、安全性や持続性の高いシリコーンがしばしば用いられています。工業用途では石油製品の原料やインクに気泡が入ることを抑えるために利用されており、パルプ工業や繊維工業など、水を扱う現場でも広く使用されています。そして食品製造の現場においても利用されており、食品添加物や加工助剤として認可されている成分です。シリコーンというとモールド型などの調理器具や玩具に利用されるゴムを想像しやすく、食品に用いられると聞くと驚くかもしれませんが、シリコーンは調理器具や乳幼児の玩具に利用されるほど安全性が高い物質で、主成分がケイ素であり人体への影響はほとんどありません。

食品製造における消泡剤は、安全性を高めるために使用されています。とりわけ煮沸の工程を行うジャムやキャンディ、あるいは豆腐といった食品は吹きこぼれによる事故を防ぐと同時に、空気を含んだ気泡によって起こる品質の低下を防いでいるのです。特に豆腐は空気に触れると傷みやすくなるため、鮮度維持の面でも気泡除去が重要です。加えて食用油脂への添加も行われており、一度に大量の食品を加工する業務用の油脂は劣化が早いとコストが割高になり、油跳ねが起こると事故につながります。

そのため、業務用の食用油脂には消泡剤を添加している場合が多いです。いずれの場合も添加量はごく僅かなので、一般的な消費に影響はありません。

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