消泡剤の作用には、破泡性と抑泡性の2つの機能に分類することができます。前者は生じたものを破壊する性質、後者は生じないよう抑制する性質です。ただ、一度抑制しても製造工程の中で出現する可能性も高いため、消泡剤には両者の作用を併せ持つものが理想とされますが、どのような条件からこれらの特性が生まれるのか気になる人も多いのではないでしょうか。水に対する拡張性もしくは分散性と溶解性の特徴から、消泡剤の効果を知ることができます。

破泡性の特性の中では、拡張性が大きくて表面張力が小さいといった条件が必要になります。一方、抑泡には溶解性が小さく、表面張力が小さいなどの条件が欠かせませんので、理想といえる消泡剤は表面張力が小さくて水に対する拡張性が大きい、溶解性が小さいなどの条件を満たすものです。消泡剤にはいろいろな種類があるのですが、シリコーンは表面張力が小さく水に対する拡張性と溶解性は小さいなどの特性があります。抑泡性は極めて優れた特性を持つのですが、破泡性においては十分とは言えないやや不足気味の性質を持ちます。

そのため、この欠点を補う目的でO/W型エマルジョンに乳化する、シリコーン系乳化剤と混ぜるなど水に対する拡張性を大きくして使用します。ちなみに、エマルジョンは水の中に油もしくは油の中に水が分散している状態で、O/W型は油が水に分散する水中油滴、シリコーンは耐熱性や耐寒性に優れた性能を持つ物質です。

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